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アメリカの没落とその前後

田中宇さんの「アメリカ以後」を読んだ。非常に面白い。

数年前から田中さんのWebで論説を読んで面白いと思っていて、先日本屋で平積みになっていた「アメリカ以後」を買った。

前半は、アメリカ政府内部でのタカ派と中道派の歴史的争いから今のイラク戦争へ至るまでの話で、アメリカの没落が始まっていることの説明。後半ではアメリカ没後はアジア特に中国が台頭する話し。
幾つかの章は読んだ記憶がある。多分どこかのメールニュースで読んだのだろうと思ったが、探し出せない。

最近のニュースを見るにつけ、ソ連の崩壊以降アメリカの独壇場になったようにも思われたが、何となくアメリカがおかしくなってきている様子を感じていた。特に9.11以降は鎖国をするのかと思うな変貌だ。

田中さんのアメリカ以降の”あとがき”が注目です。アメリカの後に中国が世界の主導権を握るだろうが、それまでの日本をどうするか、日本には世界の流れを見て政治に反映していく人がいない、など貴重な意見です。
田中さんのような人が日本政府への海外情勢、対応などの意見をする立場になるべきなのでしょうね。

アメリカ以後を読みながら、アメリカが没落するのは明確だが、その前にまたアメリカが軍事力を使って大きな戦争、若しくは何らかの軍事的脅威になりそうに感じた。

是非当アメリカ以後を読まれることを薦めます。

田中さんの論説は彼のWebでも読むことが出来ます。
http://www.tanakanews.com/


浅井隆さんの勝ち組の経済学で、800年毎に東洋と西洋間で文明の興亡の波が繰り返されているとする村山節氏の800年周期説が紹介されています。800年の最後には巨大文明が発生し、東西の交替期には大波乱が起きる。この本でアメリカの没落は100年以内に起きるとも紹介されています。
by maida01 | 2004-05-05 20:01 | これからのビジネスとIT
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